1.毛髪の基礎知識 2.頭皮について 3.脱毛のメカニズム

1.毛髪の基礎知識
の表面 頭部には平均10万本の毛が生えていますが、髪の毛は1本1本独立して、おのおの違っ た寿命を持っています。
毛の成長は毛母において細胞の分裂が行われ上へ上へと伸びてまいります。毛は毎日 ほぼ一定の成長をしており、
1日に0.3〜0.4mmぐらいのび、1ヶ月に1cmは成長いたし ます。
肉眼的に見た伸びは遅いようでも、ミクロの世界から見た毛の成長は実に早い ものです。
*毛小皮で作られる波形の模様を紋理(もんり)と言います
この写真は比較的紋理が綺麗に写っています。
しかし下の方に少し乱れがあります。
コールドパーマによる毛小皮の損傷があります
毛は、毛小皮、毛皮質、毛髄質の三層より出来ている事は周知の通りですが、
実際に は毛の構造はしっかり認め難いものです。 この写真は、しっかりと毛の構造をとらえております。
毛の表面の小皮の一部を剥ぎ 取ると皮質の部分が露出します。中央に繊維状に見えるのが皮質細胞で、
皮質はこの ように毛の長軸に沿ってぎっしりとつまっております
黄色の部分  毛小皮

茶色の部分  毛皮質

少しグリーン   毛髄質

2.頭皮について

頭皮も皮膚構造は、身体の他の部位と同じです、表皮は数層からなり厚さは、0.2 ミリ前後です。
ただ、他の部位と違うのは皮下脂肪が薄い、そのために頭皮は弾力が 少なく硬く感じます。
同時に頭皮には毛髪が約10万本生えています。それも長毛です。
これは毛孔から排出される皮脂も他の部位と比べて量が多く、頭皮がベタベタし たり毛髪がべたつく原因です。
その他、細菌の繁殖も多くなり頭皮への刺激が強く なってかゆみの原因となります。  
このように他の部位と比べて比しの分泌量が多く細菌の繁殖が多い頭皮は不潔に なりやすい。
他の部位では垢とよばれるのに頭皮ではフケとよばれるのは特殊ですね。

大切な毛髪を一日でも長持ちさせる為には頭皮は常に清潔にして下さい。

毛孔の周囲の白く写っている部分は皮脂です
シャンプー後一週間毛孔の周囲にフケがたまっています。

3.脱毛のメカニズム

毛髪は各々独自の寿命を持って、それを毛髪のヘアーサイクルと云います。
ヘアーサイクルは成長期(約3〜5年)、移行期(約2週間)、休止期(約3〜4ヶ 月)と有り、これを繰り返し行われています。
女性の場合は男性に比べ成長期の期間 が長いようです。 成長期と云うのは毛根の毛母細胞が活発に働き毛の生産を促しています。
故にこの期 間が長い程  毛は成長し太くなって伸びるのです。逆にこの期間が短いほど 毛は細く短命とな ります。
移行期は毛根の細胞の働きが弱まる状態で次の休止期に入る準備段階です。
休止期は細胞の働きが止まり毛根が角化(死滅)します。 この期間が約3〜4ヶ月間有り、毛髪は皮膚内に留まっています。
次に新しい成長期が始まり新生毛によって旧い毛髪が毛孔から押し出されように脱毛 します。
故に1日約80本程度の脱毛が有っても正常な人ですと髪は薄くなりません。これが 自然脱毛です。
しかし何等かの原因でこのヘアーサイクルのパターンが不規則になった場合異常脱毛 あるいは病的脱毛となります。

自然脱毛の毛根(毛球部が丸く棒状になっています。
これは毛球部が角化した状態を表しています)
異常脱毛の毛根(正常な人にもこの毛根が見られ
ますが、自然脱毛の毛根と比較してみると毛球部の
違いが解ります。)
異常脱毛の毛根(円形脱毛症の場合に多い)

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